転職体験談

小学校教員はつらいこと多すぎて辞めたい…耐え切れず辞めました

小学校教員はつらいこと多すぎて辞めたい…耐え切れず辞めました

5年間働いた小学校の教員を辞めました

ハッキリ言って、つらいことが多すぎました。

教員はツライという話はよく聞くと思いますが、その通りです。

楽しいこともありましたが、私には向いていなかった。

もう二度と小学校の教員には戻りたくありません。

私が経験した『小学校教員のココが辛かった』点と、『転職して本当によかった』点について話したいと思います。

この記事を書いた人

K.A(28歳)

元教師(小学校)
埼玉在住

モンスターペアレントがつらい

他県から転職してきた私が配置された学校では、手のかかる子どもとモンスターペアレントが、均等にクラスに割り振られるように仕組まれていると聞いていました。

理由は、各クラスで負担を分配するためです。

しかし、蓋を開けてみれば、私のクラスだけ手がかかる子が多く、モンスターペアレントのレベルも桁違いでした。

うちの子のために新しくこれを買え
とか、
先生に言っても分からないと思うんですけど~
と、子供がいない私への子育てに関する愚痴の電話。

勤務時間後に長時間行われる、月1の支援会議が本当に辛かったです。

ストレスでかなり痩せました。

上司に相談したところ、
その人の言うことだけ聞いちゃうと、何言っても聞いて貰えるって思って、要求してくる人増えちゃうから言う事聞かないで
と言われましたが、断れない性格の私にはそれができませんでした。

教員の仕事ってなんだろう?保護者のサンドバッグ?と思ってしまいました。

家庭の問題を私に解決させる親

子どものゲーム依存やトラブルを学校に持ち込んできても、対応できません。

そもそも買い与えているのは親で、ルールも各家庭によります。

依存させたくないなら、依存させないようなルールを家で決めて欲しいです。

学校でルールを作って欲しいと言ってきますが、当然持っていない子もいます。

学校にゲームは持ってきてはいけないので、完全に家での遊びなわけです。

それなのに「学校で対応しろ」というのはおかしいと思います。

実際にあった話で、ゲームの中でのことが実際の人間関係に支障をきたし、いじめ問題に発展して指導をしたことはあります。

それは学校の中で起きた問題なので、対応できます。

しかし、教員がゲームを取り上げることは出来ないし、何とかしてくださいと言われてもできませんでした。

それなのに「あの先生はなにも対応してくれない」と文句を言われ、学校にクレームの電話が来ました。

理不尽すぎます。

家庭の問題は、家庭でけじめをつけて欲しいです。

それが親の責任ってものでしょう。

職場の人間関係がつらい

私の小学校では派閥争いがありました。

職員会議はバチバチですし、その後それぞれの場所で集まっては、何かごちゃごちゃ揉めていました。

たしかにこの少子化時代にも関わらず、入学する子供が増えているマンモス校だったので、運動会やら音楽会で、検討しなければならないことが多くありました。

今まで通り教師の負担MAXでやらせたい派と、文科省の通知の通りに行事削減で簡素化したい派で、大揉めでした。

学年を組んでいた同僚は、みんな簡素化したい派だったので、学年としての動きは揃っていたのですが、提案時に揉めているので決定するのが遅く、結局様々なところで負担が大きくなってしまいました。

しかも教師の負担MAX派は、若い人たちを自分たちの派閥に取り込もうとどんどん飲みに誘ってきました。

ただでさえ時間外勤務しまくっていて疲れているのに、このあとに酒をつぎに回って聞きたくない話を聞かなければいけないなんて、まさに地獄です。

なにかしら用事を作って、飲み会の参加は断りました。

そのせいか、自分が他の行事のことを提案するときなどに、ちゃんと事前に相談していたにも関わらず、全力で反対してきたりしました。

なんだこの面倒くさい連中は…

自分の言うことを聞いてもらえないからって、そんな意地悪しますかね。

小学生より子供みたい。

お金と労働時間が見合っていないのがつらい

公務員の賃金に教職員手当がついていますが、これは言ってしまえば『定額働き放題』です。

勤務時間は8:20~16:50にもかかわらず、朝は7:20には出勤し、雑務をして子どもを迎えます。

そして勤務時間は忙しすぎるので、休憩なんてものはありません。

休み時間は次の授業準備と、困っている子どものフォロー。

委員会の子ども達が尋ねてきたらその対応。

座る時間もお茶を飲む時間も、ゆったり同僚と話す時間もない。

そして昼休みという名の給食指導。

配膳を指導したり、残った給食を分配したり、こぼした牛乳をふいていたら、『一口も食べていないのにご馳走様をしてた』なんてこともあります。

5分ほどで急いで食べきるので、食事を味わっている暇なんてありません。

16:00までは怒涛の対応を強いられ、子どもをやっと返したと思ったら、会議や職員作業、学年会です。

それらが終わるのは17:30過ぎ。

19時までやっていることもザラにあります。

そのあとは、

  • 自分のクラスの提出物のチェック
  • コメント入れ
  • テストの丸つけ
  • 教室の整備
  • 先々の授業準備
  • 教材用意

など、やることはモリモリです。

20時に帰れたらすごくマシなほう。

それで平日だけでは仕事が終わらないので、休日も学校へ。

ほとんどの人がいます。

何だこの職場と思いつつ、任された仕事はやらなければいけないので、結局毎週休日出勤になってしまいました。

小学校の教員をやりながら子供をつくることが想像できない

私は結婚していますが、旦那と会うのは平日朝の支度しながらの30分、夜は寝る前のゴロゴロタイムの20分。

旦那は休日も出勤しているので、半日会えればいいほうです。

クラスの子どもたちとの方が、圧倒的に長い時間を過ごしていました。

自分の子どもなんて作っている暇がないんです。

ゆっくり話したり、一緒にご飯を食べたりもできていないので…。

日曜日の夜なんて、2人でゴロゴロしながら
明日行きたくないね~学校に隕石落ちないかな~
と不安な気持ちを共有しながら、眠りにつきます。

こんな環境にも関わらず、周囲からは「子どもはまだ作らないの?」と聞かれるのが、本っっっ当に苦痛でした。

苦手な体育も教えなければならないのがつらい

小学校は全ての教科を自分で教えます。

たまに専科もありますが、基本は自分です。

体育も自分で教えます。

しかし、体育が得意ではない私は、動画を見せながら上手な子にやって貰いながら、指導をしていました。

しかし、それを聞きつけた年配の熱血な同僚が、「教師なら自分でやってみせろ!」と言ってきました。

運動不足の私が急に運動をすると、ほぼ100パーセント怪我をします。

準備運動をしっかりしたとしても、この疲労困憊の身体が言うことを聞いてくれません。

それでも苦手をやって見せることに意義がある!
と熱血的に指導された結果、案の定怪我をしました。

労災認定はされましたが、動画を見せていれば起こらなかった怪我です。

自分でできる指導ならするに決まってるじゃないですか。

もっと相手のことを考えてほしい。

小学校の教員は自己中な人ばかりです。

不満が溜まりすぎて辞めることにした

小学校の教員になった一番の理由は、「公務員で安定しているから」でした。

はい。私の考えが甘かったです。

こんなにきつくて辛い仕事だとは思っていませんでした。

このままではいつか壊れてしまう」と思った私は、公務員の安定を捨てる覚悟をしました。

公務員は潰れる心配がないため、たしかに安定した職業と言えます。

ですが、安定と引き換えに私が失ったものは、

  • 自由
  • 睡眠時間
  • 笑顔
  • 旦那との会話
  • 健康

など、挙げればキリがありません。

それに安定してるかもしれないですが、給料がめちゃめちゃ高いかというと、そんなことはありません。

これ以上小学校の教員でいても、私は不幸になるだけだと思いました。

週末を利用して転職活動を始めた

平日は忙しすぎてなにもできないので、週末を利用して転職活動を始めました。

辞めたあとの生活を考えれば考えるほど、早く今の環境を抜け出したくなってきたので、急いで転職先を探しました。

ハローワークに行くことも考えましたが、人に見られたくなかったので、無料で使える転職サービスを利用しました。

私が利用したのは以下の3つです。

どれも知名度が高く、最初から最後まで無料で使えるので、おそらく転職活動するなら必須で登録しておくべきかと思います。

正直、「小学校の教員を辞めることができるなら、どんな仕事でもいい」というくらい追い詰められていました。

ですが、上記のサービスを利用することでエージェントと呼ばれる人にいろいろ相談をすることができるのですが、その際に「しっかり考えた上で転職しないと、あとあと後悔すると思いますよ」とアドバイスしていただきました。

なかには小学校の教員以上のブラックな環境で働いている人もいるらしいです。

そんな職場は絶対に嫌なので、エージェントの人に、気になった会社の口コミや評判などについても教えてもらいました。

3つほど絞り込むことができたので、とりあえず全ての会社に応募してみることにしました。

運良く3つとも面接をすることができ、そのうちの1つの会社にすごく惹かれました。

創業してから10年足らずの若い会社ではありますが、会社を見学したときに見た働いていた人たちの顔が、みなさん良い表情をしていたのが印象的でした。

ドキドキしながら合否判定を待った結果、無事内定をいただくことができ、数年ぶりに嬉し泣きをしました。

小学校の教員を辞めて良かった

小学校の教員を辞めてからもうすぐ1年が経ちます。

新しい職場の環境は『100点』とまではいきませんが、以前に比べたらほぼすべてにおいて快適といえます。

朝は10:00出社の、19:00が定時となっていて、残業はたまに一日あたり30分程度あるかないか。

9:00に起きても仕事に間に合うなんて、小学校の教員をしていたときからすると考えられないことです。

幸せだ…もっと早く覚悟を決めておけばよかった…
今は心の底からそう思います。

とはいえ、このような幸せな気持ちを嚙みしめることができたのは、小学校の教員をしていたからに違いありません。

もしも最初から今の仕事を選んでいたなら、きっとここまで幸せに感じることはなかったと思います。

小学校の教員をしながら悩んでいる人は多分多いと思います。

あんなに大変な仕事を毎日してるみなさんは、本当にすごいです。

ですが、身体を壊したり何かあってからでは遅いので、「あ、このままだと自分ヤバイかも」と思ったら、『小学校の教員を辞めてもなんとかなる』ということを覚えておいてください。

無理は絶対にしすぎないほうがいいです。

この記事を書いた人

K.A(28歳)

元教師(小学校)
埼玉在住

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